新海誠監督「5センチメートル桜」を見物に行き見事に空振りに終わった私は、そのままではちょっと収まりもつかず…、結局千鳥ヶ淵公園にも行ってみる事にしました。
一度皇居周辺の桜というものを見物してみたかったんですよね。
で、半蔵門に到着。
もう散り始めの桜だったのですが…平日お昼前の時間帯でもやはり桜の名所、海外からの観光の方々も大勢いらっしゃっていました。
特に混雑していたのは北の丸、千鳥ヶ淵緑道のあたり。
ここから見る千鳥ヶ淵のお堀の桜。
何度かTVでも見たことのある光景。
これは確かに絶景…!
名所となるのも納得の迫力、説得力。
お堀にはボートもあるんですね。
ボート乗り場は長蛇の列でした。
確かに、美しい桜を眺めつつ皇居のお堀をたゆたうというのは、最高のプライスレス。お値段以上の価値があるように思えました(ボート代がいくらするのかは知りませんが)。
もう一つ、一度行ってみたいと思っていたのが、千鳥ヶ淵戦没者墓苑。
先の大戦での日本人戦没者の遺骨、そのうち身元不明や引き取り手のない遺骨を安置するための「無名戦没者の墓」。
散る桜の花びらを愛でるココロと慰霊のココロにも相通ずるものがあるのではと思ったのでした。
お花見の方々でごった返す通りから入り口に入ると打って変わって静寂な空間。
遺骨が安置されている六角堂。
¥100で献花も出来るのですね…。表の混雑ほどではないですが、結構参拝に来ている人も多かったです。
墓苑に入って左右の位置には昭和天皇、上皇陛下の御製の碑が…。
いずれも平和をテーマとした和歌ですが…、その視点は非常に対照的ですね。
ちょっと こうの文代さんの漫画を思い出したりもしながら…、櫻花咲き誇る碑を前に、「いくさなき世」と「かの難き日」の桜に違いはあるのだろうかと、考えさせられました。