あいつとおれ、咲き誇れ喜劇のハレーション 藤子F短編作品「換身」【漫画本レビュー】
ちょっとした視点の変化、異分子の登場で起こるハレーション。これらの面白さをテーマにした作品が多いのが藤子不二雄作品の特徴。この「換身」は、『視点の変化』というテーマでありながらもさらにさらに、藤子F作品ならではの視点の変化・価値の逆転で、よりテーマが深くなっている作品なのではないでしょうか。
人はナゼ他人を殺めてはいけない? 藤子F短編作品「気楽に殺ろうよ」【漫画本レビュー】
かなりストレートに「藤子・F・不二雄作品らしさ」というか、藤子F作品特有のモチーフが前面に出ていてある意味、初期藤子SF作品のターニングポイント的作品なのではなかろうか、と思いました。この作品以後は漫画らしい設定とかアクションなど、娯楽の奥行きが深くなる作品が主流になっていく印象があります。
『君僕』からがオススメ『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』 映画レビュー
観る順番で結末が変わると言われておりますが…。
原作を読んで強烈に感じたのは「純愛」というテーマ。主人公 暦の愛に殉じる姿勢、愛がゆえに人生を左右されてしまう和音の悲しさ。様々な愛の形が終劇の一点に集約されるその感動。SFとしてそれほど高度で難解というわけではないので読みやすい。良い作品だと思いました。一方で映画版は—