子供の頃に訪れたつくば万博。
何となく懐かしさに駆られ、ウン十年ぶりに訪問した万博跡地。
変わってしまったところもあれば、変わらないところもあり、時の流れの複雑さを感じました。
今回つくばで訪問した場所と、当時のつくば万博での思い出を写真と共に紹介させて頂きます。
- ①. 旧ぴゅんぴゅん峠よりぽっちゃん湖を望む
- ②. ぽっちゃん湖、ぴょんぴょん橋(現水堀橋)を望む
- ③. ぽっかりが丘(現芝生広場)を望む
- ④.エキスポプラザ(現シンボル広場)を望む
- ⑤. シンボルタワー(現科学の門)を望む
- ⑥. 万博会場での名称「ときめき通り」を歩く
- 富士通パビリオン
- NEC C&Cパビリオン
- 燦鳥館(さんとりかん・サントリー館)etc.etc.…

⇩の画像は、つくばエキスポセンターに展示されているつくば万博の模型。これで今回立ち寄った科学万博記念公園での順路を模型を使って説明しますと…


こういうコースで歩きました。
①. 旧ぴゅんぴゅん峠よりぽっちゃん湖を望む
②. ぽっちゃん湖、ぴょんぴょん橋(現水堀橋)を望む
③. ぽっかりが丘(現芝生広場)を望む

④.エキスポプラザ(現シンボル広場)を望む

ここに、イベント会場のエキスポプラザがありました。

⑤. シンボルタワー(現科学の門)を望む


シンボル広場のすぐ正面にあるのが、この「科学の門」。
これは日本政府出展のテーマ館に併設されていた、シンボルタワーのミニチュアレプリカ。


「科学の門」は、これはこれで大きなモニュメントなんですが、オリジナルは高さ40メートルの巨大タワーだったので…。

そのイメージの先入観があると、科学の門は小さく見えて最初どこにあるのか全然わからなかったですね。
⑥. 万博会場での名称「ときめき通り」を歩く


これは、万博記念公園の近くにある、アステラス製薬つくば研究センター。
ここは万博会場ではBブロックだった場所。
すぐお向かいにダイキン工業(株)さんのつくば研修所があるのですが、ここはAブロックだった場所。
富士通パビリオン
このBブロックにあった富士通パビリオンに行ったのはよく覚えています。
派手さはない、非常にシックな外観。中央のコスモドームで上映される、世界初のフルCG全天周立体映像が最大の見もの。

『ザ・ユニバース』というタイトルの、太陽系誕生の歴史をCG化したもの。宇宙空間の元素や分子の構造が3Dポリゴンで描かれ、それを赤と青の偏光メガネで見る立体映像。
CGのクオリティ自体は初代プレステぐらいのレベルだったと記憶していますが、CGが珍しかった時代、科学の最先端という雰囲気を大いに感じたのが印象に残っています。
NEC C&Cパビリオン
他にも、GブロックにあったNEC C&Cパビリオンにも行きました。

目玉はC&Cシアター。各席は宇宙船の操縦席になっているという趣向で、大きなタッチパネルやモニターが設置されている。大スクリーンに映し出される映像をもとに、宇宙船の進路をタッチパネルから多数決で決めたり、襲ってくる隕石群を打ち落とす操作をしたりする。


面白そう。

でも、内容はほとんど覚えていなあ。盛り上がりはそれほどでもなかったかな…。
ただ、C&C理念を表すという、直径32メートルになる本物のパラボラアンテナがパビリオンになっているのがスゴイ。建築費は結構かかっているのではないでしょうか。
燦鳥館(さんとりかん・サントリー館)etc.etc.…

これは、燦鳥館(さんとりかん・サントリー館)。
科学礼賛の科学万博では異色の、自然環境保護などのエコがテーマ。
大スクリーンに、シジュウカラガン親子の成長物語がドキュメンタリータッチで描かれる。
カナダの大自然の映像を通して、科学がもたらすものや科学を愛するこころ、自然を愛するこころ、この二つを感じてほしい。これがサントリー館のテーマ。

なんか地味なような。

ところが、私が見たパビリオンの中ではこのサントリー館が、一番科学技術というものの凄みを感じた。

へええ。
映像を映すスクリーンがとにかく大きかった。縦26m・横35mの大スクリーン。
TOHOシネマズ日比谷で一番大きいスクリーン1の大きさが縦8.3m・横19.8らしいですから、比率はだいぶ違うものの、相当な大きさ。単一スクリーンとしては世界一だったそう。


そのスクリーンのスミからスミに、余白もなくきっちり映像が映し出される。鮮明さも、現在のハイビジョン並みだったのではないかと思います。
この映像システムを開発したのは、今でもしょっちゅう映画館で名前を聞くIMAX社。

あのIMAXレーザーとかで有名な。

その当時から映像分野で活躍してたんですね。
映像の内容も良かった。シジュウカラガンを卵のふ化から撮影スタッフが育てるらしく、スタッフを親だと思っているから飛んでいるすぐそばにグライダーで接近してカメラ撮影しても逃げない。
ものすごい大画面にあらわれるカナダの大自然、その中を羽ばたくガンを間近の視点から見る映像。その迫力、説得力たるやもう。技術の凄さというものを、実に明快に心に刻みつけられる体験だったのです。

で、行ったのはこの三つのパビリオンだけ。

だけ?

他にも行ったところはあるかもしれないけど、ハッキリ記憶にあるのはそれだけ。
大混雑の万博、二日間しか滞在していなかったので、うまく段取りを組まないとなかなか多くの場所には行けなかったのではないかと思います。
しかし今にして思えば、住友グループの住友館はすごくユニークなパビリオンの外観で興味があったし…、

芙蓉ロボットシアターのロボットショーは当時話題になっていたし、海外のパビリオンも見ておけばよかったし。



やっぱり、万博は10回以上は通わないとダメ。

入場料を相当低くしないと無理でしょ。
十分の一程度に値下げすればいいのに…、と思うのですが無理ですよね。万博はビジネスでやっているのでしょうから。
つづく
























