ゴジラ
ゴジラ生誕30周年を記念して、前作から9年ぶりに製作された「ゴジラ」シリーズ第16作。大黒島噴火の折に消息を絶っていた一隻の漁船が発見された。船からは放射能の影響で巨大化したフナムシが発見され、ただ一人救助された生存者は巨大な生物を目撃していた。生物学者・林田はゴジラが蘇ったと断定。原子力発電所を襲ってエネルギーを蓄えたゴジラは、自衛隊の精鋭部隊が待ち構える東京湾に姿を現した。林田は火山の爆発火口にゴジラを誘導し落とし入れる計画を実行すようとするが・・・。
Amazon.co.jp prime video より
もくじ
サブスクってスゴイですねぇ~
今、音楽鑑賞・映画鑑賞の主流サブスクリプション。
よく良く探すと珍しい音源とか映画とか結構充実しているんですね…。
例えば、Apple Musicで聴ける『サンダーバード<主題歌シングルバージョン>』。
名作『サンダーバード』の日本語版主題歌。ロイヤル・ナイツによる歌唱バージョン。
これは昔だったら絶対に手に入らなかった。
どのサントラにも収録されていなかったし、本気で手に入れようと思ったら、大昔の児童向け雑誌に付録でついていたかもしれないソノシートを古本屋で探すとか、そこまでしないと聴けないシロモノでした。
それがサブスクで簡単に聴けるのですからスゴイ事ですね、全く。
今もCDで販売されてはいるものの、昔のアニメのオリジナルサントラが普通に聴けるというのもファンにとってはありがたい。
『超時空要塞マクロス』の音楽集とか(「超時空世紀オーガス」「サザンクロス」のサントラは無いみたいですが)、富野由悠季監督の一連の作品のサントラ…。安彦良和監督作品の名作『クラッシャージョウ』のオリジナルサントラとか。
これもAmazonの通販サイトとかサブスクが無い時代だったら、よっぽど大きなCD屋さんとかレンタルCD店を探し回らないと手に入れるのは苦労するものばっかり。便利な時代になったものです。
映画もスゴイ
映画も…、Amazonプライムの各チャンネルを見ていると昔の珍しい映画がかなりあるのはビックリ。
チャンネルでいうと『東映オンデマンド』『シネマコレクションby KADOKAWA』とか。
その中でも『東宝名画座』は、全てでは無いものの黒澤明作品の有名どころをサブスクで観られるので好きです。
クロサワ作品なんてNetflixでもDisney +でも観られませんもんね…。
黒澤作品の他にも、『緯度0大作戦』(’69) があるのがシブい。
さらに森田健作さん主演の『惑星大戦争』、小松左京原作の迷作『さよならジュピター』(’84)、ゲゾラ・ガニメ・カメーバが出てくる特撮巨編『決戦!南海の大怪獣』(’71)、高嶋政宏さん主演『ガンヘッド』(’96)、メカニコングが出てくる『キングコングの逆襲』(’68)、隠れた名作『怪獣大奮戦ダイゴロウ対ゴリアス』(’72)…なかなか凄いラインナップ。
他にも武田鉄矢さん主演の『刑事物語』シリーズとか、戦中に円谷英二が手掛けた『ハワイ・マレー沖海戦』とか、昭和30年代のコメディ映画とか、ふつうのサブスクではお目にかかれないような作品が結構あるのが「東宝名画座」チャンネル。
まぁ…、これはPR記事ではありませんのでそのあたりのご紹介はここまでとして…。
『ゴジラ』のサントラについて
同じく東宝の生み出した傑作『ゴジラ』。
これの歴代シリーズのサントラが去年サブスクリプションでリリースされているのを見つけて狂喜。
音源は完全に「オリジナルサウンドトラック」なのでしょうが、ジャケットが新たにデザインされたものになっているのがちょっと残念なような…。ただ、昭和のゴジラシリーズのサントラはCD化されていないものもあるのではないかと思われますし、これは貴重なのではないでしょうか。すべて曲名は制作時の所謂〝Mナンバー〟が付いていますし、完全にファン向けのサウンドトラックという事なのでしょうね。
それを強く感じたのは1984年ゴジラのサウンドトラック。
これまでのサントラでは未収録だった本編のエンディングテーマ、歌:ザ・スター・シスターズによる「GODZILLA・愛のテーマ」が収録されているではありませんか。
ゴジラシリーズ唯一の英語歌詞のエンディング曲で、「ザ・スター・シスターズ」はオランダ出身の女性三人組ユニット。「グッバイ・ナウ・ガッジ~ラ」というサビの歌詞が非常に印象に残っているのでありますが、この曲も今までCDで聴く事が出来なかった曲。
他のサウンドトラックには「新倉芳美とジャッキー」という、「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」のジャッキー吉川さんによるカバーバージョンが収録されてはいたものの、オリジナルの歌声を聴くには映画本編を観るしかなかった。
ずっとCD化されればなぁと思っていたので、それは非常に喜ばしい事だったのですが…、ただ残念なのは…、収録されているのはワンコーラスのみ。映画本編のエンディングをそのまま入れたという感じ。
「ザ・スター・シスターズ」歌唱のシングル盤は、当時ワーナー・パイオニアから発売されていたらしい。ですのでフルコーラス版も存在しているのは間違いない。どうせだったらそのシングル盤が収録されていたら完璧だったのですが。
まあこれはしょうがないですね…。
しかし、名作は後になってこういう未公開だった音源が再録されたりするのが面白い。
これらのゴジラサントラ全部をCDの定価で買えばおそらく総額で数万円はするでしょうし、それを手軽に楽しめてしまうサブスクというのも、もう手放せなくなってきていますね…。
『ゴジラ(’84)』サウンドの素晴らしさ&サントラの詳細について
何といっても勇壮さと繊細さを兼ねそろえた小六禮次郎さんの劇伴は素晴らしい。
とくに良いのは「自衛隊マーチ」(索敵開始(M12A))「スーパーX」(スーパーX出動(M25))、「メインタイトル」も良いし「新聞報道」(報道I(M11))も良い。「生きていた兄」(牧と尚子(M7))も良いし「エンディング」も良いなぁ。
未聴取の方には是非一度お聴きになることをお勧めします。
ちなみに、サブスク版の『ゴジラ (1984) オリジナル・サウンドトラック』は過去のサントラと比べると若干曲名や収録曲に違いがあります。
ワタクシ、復刻版のサントラCD『ゴジラ大全集(16)ゴジラ’84』も所有しているのですが、これと比較すると「GODZILLA・愛のテーマ(カバー版)」、それと映画本編では使用されなかったアウトテイクバージョンの「エンディング」、それと沢口靖子さんの挿入歌『さよならの恋人』の3曲がカットされています。
ご参考までに、私の所有している復刻版のサントラCD『ゴジラ大全集(16)ゴジラ’84』との比較を表にしておきます。
トラック | ゴジラ (1984) オリジナル・サウンドトラック | ゴジラ大全集(16)ゴジラ’84 |
---|---|---|
1 | メインタイトル(M1T2) 2:06 | メインタイトル(M1) 2:07 |
2 | 巨大な影(M12) 0:24 | 巨大な影(未)(M2) 0:23 |
3 | 犠牲者(M3) 0:27 | 犠牲者(M3) 0:26 |
4 | 怪生物(M4) 0:52 | ショッキラス(M4) 0:53 |
5 | 巨大生物の正体(M5) 1:02 | 病室の奥村(M5) 1:00 |
6 | 林田研究所(M6) 0:47 | 研究所へ(M6) 0:46 |
7 | 牧と尚子(M7) 2:06 | 生きていた兄(M7) 2:06 |
8 | ソ連原潜の危機(M8) 0:42 | 急速潜航(M8) 0:41 |
9 | 深海の恐怖(M9) 0:36 | ソ連原潜SOS(M9) 0:37 |
10 | 情報解禁(M10) 0:29 | ゴジラ情報解禁(M10) 0:27 |
11 | 報道I(M11) 0:28 | 新聞報道(M11) 0:27 |
12 | 尚子の悲しみ(M12T2) 0:44 | 誤解(M12) 0:43 |
13 | 索敵開始(M12A) 0:43 | 自衛隊マーチ Ⅰ(M12A) 0:43 |
14 | ゴジラ井浜原発に現わる(M13) 3:13 | ゴジラ出現(M13) 3:14 |
15 | 原発破壊(M14) 2:03 | 原発破壊(M14) 2:04 |
16 | 報道II(M14A) 0:17 | 真実は世に(M14A) 0:16 |
17 | 三原山噴火口(M15) 1:21 | 三原山~新宿副都心(M15) 1:21 |
18 | 米ソ特使到着(M16) 1:16 | 米ソ特使到着(M16) 1:14 |
19 | 首相の安堵(M17) 1:43 | 米ソ核衛星(M17) 1:43 |
20 | ソ連核衛星(M33A) 0:14 | 避難命令(M18) 0:48 |
21 | 緊急避難命令(M18) 0:48 | 自衛隊マーチ Ⅱ(M18A) 0:49 |
22 | 自衛隊三原山へ(M18A) 0:49 | ゴジラを迎撃せよ(M19) 1:54 |
23 | 湾岸警戒態勢(M18B) 0:41 | バラシェーボ号(M20) 0:34 |
24 | ゴジラ出現(M19) 1:55 | ゴジラ有楽町蹂躪(M21) 2:49 |
25 | バラシェーボ号(M20) 0:34 | 誘導作戦開始(M22) 0:44 |
26 | ゴジラ有楽町を蹂躙(M21T2) 2:50 | 無人の街(M23) 0:11 |
27 | 誘導作戦開始(M22) 0:44 | レストランBGM(M23A) 0:50 |
28 | 無人の街(M23) 0:10 | 実験成功(M24) 0:31 |
29 | 街の灯(M23A) 0:51 | スーパーX(M25) 2:31 |
30 | ゴジラと磁性体(M24) 0:32 | 核ミサイル発射(M27) 0:31 |
31 | スーパーX出動(M25) 2:31 | 迫りくる天の矢(M28) 0:48 |
32 | 核ミサイル発射(M27) 0:31 | ゴジラ倒る(M29) 0:30 |
33 | ミサイル接近(M28) 0:50 | 避難誘導(未)(M30) 0:16 |
34 | 巨獣倒る(M29) 0:32 | 救助活動開始(M31) 0:45 |
35 | 避難誘導(M30) 0:17 | 閉ざされた二人(M32) 1:43 |
36 | 超高層の救出(M31) 0:44 | 抱擁(M33) 0:40 |
37 | 残された二人(M32) 1:44 | 迎撃ミサイル(M33A) 0:12 |
38 | 生への希望(M33) 0:41 | コンプトン効果(M34) 0:44 |
39 | 核がもたらすもの(M34) 0:43 | 赤い雲(M34A) 0:07 |
40 | 赤い空(M34A) 0:06 | 覚醒 Ⅰ(M35A) 0:05 |
41 | 雷鳴(M35E) 0:10 | 覚醒 Ⅱ(M35B) 0:06 |
42 | 巨獣の目覚めI(M35A) 0:04 | 覚醒 Ⅲ(未)(M35B’) 0:06 |
43 | 巨獣の目覚めII(M35B) 0:05 | ゴジラ復活 Ⅰ(M35C) 0:07 |
44 | 巨獣の目覚めIII(M35B′) 0:04 | ゴジラ復活 Ⅱ(未)(35D) 0:15 |
45 | 巨獣の目覚めIV(M35C) 0:05 | 暗転(M35E) 0:11 |
46 | 巨獣の目覚めV(M35D) 0:15 | ゴジラVSスーパーX(M36) 1:50 |
47 | ゴジラ対スーパーX(M36) 1:50 | 無敵のゴジラ Ⅰ(未)(M37) 0:46 |
48 | 副都心炎上す(M37) 0:47 | 無敵のゴジラ Ⅱ(未)(M38) 0:06 |
49 | 恐怖のゴジラ(M38) 0:05 | 無敵のゴジラ Ⅲ(M39) 0:21 |
50 | 紅蓮の街(M39) 0:22 | ゴジラ新宿を去る(M40) 1:28 |
51 | ゴジラ大島へ(M40) 1:28 | ゴジラ大島上陸(M41) 1:41 |
52 | ゴジラ大島上陸(M41) 1:40 | ゴジラとの別れ(M42) 1:47 |
53 | ゴジラ三原山に消ゆ(M42) 1:46 | エンディング(未)(M43) 1:54 |
54 | エンディング「GODZILLA」(M43BT3) 2:01 | さよならの恋人 3:45 |
55 | GODZILLA・愛のテーマ(カバー版) 3:49 |
Mナンバーすら一致していない曲もありますが、どちらが間違っているのか、どちらも間違っているのか、どちらも正しいのか、判然としません。
21曲目「湾岸警戒態勢(M18B)」は『ゴジラ大全集(16)ゴジラ’84』版には収録されていない曲。曲そのものは36曲目「超高層の救出(M31)」「救助活動開始(M31)」(34曲目)と全く同じ為、『ゴジラ大全集(16)』版ではカットされたものと思われます。
ご紹介した映画について
緯度0大作戦
海底都市「緯度0」を舞台に、万能潜水艦・合成怪獣たちが画面せましと活躍する壮大なスケールの物語が展開される。南太平洋で海底火山に巻き込まれた海底調査隊は謎の潜水艦アルファ号に救助され、海底に作られた平和な理想郷「緯度0」に案内される。しかしアルファ号を狙う悪の天才科学者・マリクは、岡田博士とその娘を誘拐。二人を助けるため、一行はマリクの本拠地に乗り込む。
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惑星大戦争
1988年、人類はUFO騒ぎで大混乱していた。国連宇宙局日本支部の三好が対策を依頼される。新開発の巨大宇宙防衛艦「轟天」を待ち受けていたのは、侵略軍・惑星メシエ13星人の超弩級戦艦「大魔艦」だった…!地球征服を企む異星人に果敢に挑む宇宙戦艦の活躍を描くスペースオペラ。
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キングコングの逆襲
天才科学者ドクター・フーは、新原子力エネルギー発掘のためメカニコングを開発するが失敗。そこでキングコングを利用しようとするが…。特撮は円谷英二。通常より大きなミニチュアを用いたり、コング対ゴロザウルスのシーンは本家のコング対恐竜シーンと全く同じカット割で撮影されるなど見応え・迫力とも充分の作品。
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さよならジュピター
西暦2125年、地球にブラックホール衝突の危機が迫る!その時、大惨事を回避すべく人類がとった方法とは・・・。SF界の大御所・小松左京が自らの原作を脚本化、総監督も務めて製作にも関わったSFロマン大作。CGも駆使した特撮シーンが見もの。松任谷由実が主題歌を歌う。
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ガンヘッド
世界初のSFX巨大ロボット・アクション・ムービー。西暦2025年、巨大コンピューター、カイロン5が人類に宣戦布告。ロボット大戦の後、カイロンは勝利を宣言すると活動を停止したが、その沈黙は最終戦争を起こすための準備であり、火山島8JOで自ら人類攻撃のためのロボットを製造していたのだ。2039年、この島に侵入したトレジャー・ハンターの一団が、突如現れたバイオドロイドの襲撃を受ける。生き残ったブルックリンらは、カイロン5が最終戦争を起こそうとしていることを知り、ロボット墓場に眠っていた戦闘用ロボット「ガンヘッド」を有人用に改造し、巨大コンピューター軍団に戦いを挑む。監督は原田眞人。特技監督は平成ゴジラシリーズの川北紘一。メカニカルデザインを「超時空要塞マクロス」の河森正治が務める。
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決戦!南海の大怪獣
銀河の彼方からやって来た宇宙生物が、イカ、カニ、カメに憑依し、ゲゾラ、ガニメ、カメーバの3体の怪獣と化した。南洋の孤島にやってきた日本の生物学者たちは怪獣に遭遇し、凄絶な戦いに巻き込まれ…。リアルな造形の新怪獣を一気に3体も登場させたことで、当時の子供たちを大いに喜ばせた。カメラマン役の工藤のとぼけた演技もアクセントに。
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怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス
子供に夢を与え続けてきた円谷プロ創立10周年を記念して作られたファンタスティック怪獣コメディ映画。母親を自衛隊に倒されたために、人間に飼育されて成長した、大食いの怪獣ダイゴロウ。ついに国費ではダイゴロウを養えなくなったが、そこで子供たちが立ち上る。そんな時、宇宙から凶暴な大星獣ゴリアスが出現した・・・。怪獣ダイゴロウと子供たちの心温まる交流を中心に、クライマックスの両怪獣の対決を描いた怪獣映画の快作。
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