
文:ケン一探偵長

この写真。
池にかかる橋、そこを渡る大勢の人々。これは何処を写したものでしょうか。

遊園地?公園?

これは1985年に茨城県つくば市で開催された、つくば万博の写真。会場内にあった「エキスポパーク」の様子を写したもの。
国際科学技術博覧会(こくさいかがくぎじゅつはくらんかい、英文表記:The International Exposition, Tsukuba, Japan, 1985、通称・略称:科学万博、つくば万博、つくば科学万博、つくば ’85、Tsukuba Expo ’85 など)は、主に筑波研究学園都市の茨城県筑波郡谷田部町御幸が丘(現在のつくば市御幸が丘)をメイン会場として、1985年(昭和60年)3月17日から同年9月16日までの184日間にわたって行われた国際博覧会(特別博)。
Wikipediaより


おお、これがつくば万博のマップか…

この、会場内にあったDブロックがエキスポパーク。
写真に写っているのはぽっちゃん湖。おそらく写真はこのぴゅんぴゅん峠から撮ったものだね。多分。
このDブロックのエキスポパークは現在も科学万博記念公園としてつくば市に残されている。
実は、わたしは子供の頃このつくば万博に行った事があって…。万博が色々話題になっている昨今、なんだか無性に懐かしくなり四月の桜の咲く頃なのですが、つくば市にある万博記念公園に行ってみたのでした。


お、おおお〜…ぽっちゃん湖だぁ〜

懐かしい?

イヤ、あの当時、エキスポパークには行ってない。

無いんかい!
あの当時の熱気はすごかったのです。
つくば万博は首都圏の大イベント。専門的・マニアックなテーマで開催される「特別博」でありながら、開催期間中の来場者数は2033万4727人。
より広範なテーマで開催される「登録博覧会」である現在の大阪・関西万博の想定来場者数が約2,820万人といいますから、その約3分の2以上もの人。とにかくたくさんの来場者がいたのはよく覚えています。
人気のパビリオンは、まず走って整理券の列に並ぶ。並ぶ、待つ、が基本。この雰囲気に近いのは年末・お盆に開催されるコミックマーケットなどでしょうか。
池のほとりでのんびり、という発想は子供の私にはなかったのであります。
しかし、現在のぽっちゃん池はじつに桜がキレイでした。




隣には大きな芝生広場(当時はぽっかりが丘)、ここにはソニーが出展した「ソニー・ジャンボトロン」がありました。




その隣にはシンボル広場。
当時は収容人員5000名のイベントホール「エキスポプラザ」がありました。



シンボル広場には、つくば万博の日本政府出展テーマ館に建設されたシンボルタワーのミニチュアレプリカが「科学の門」として設置されている。




いやはや、実にのどかだぁ~…
目の前に広がるのは典型的な休日の公園の風景。
此処にはもう万博会場としての面影はないというか‥、ここは完全につくば市民の皆さんの憩いの場であるのだなぁ、という印象は強く持ちました。

1985年からもうウン十年だものねぇ…
大勢の人たちが渡ったぽっちゃん池のぴょんぴょん橋…と思われる橋、現在は水堀橋というみたいですが、今(2025年4月)はこう。





時の流れを感じました。
②につづく
