アニメ、漫画等印象的なシーンのセリフ・ことばを紹介致します
折々のせりふ 4
『メイドインアビス』7巻~10巻
より
『メイドインアビス』にまつわる、特に深界六層での冒険での印象的な台詞を紹介いたします。
様々な要素が入り組んだ深界六層の冒険を理解するため、ケンイチ達は成れ果て村誕生の経緯からおさらいすることにしたのでした。
還らずの都「ショウロウ」を目指した人々
それは、おそらくは2000年以上前、オースの街が出来るよりも遥か昔。
故郷を追われ、穢れを押し付けられ、居場所を子孫の代まで奪われた人々。
人々は決死隊『ガンジャ』となってアビスの深淵にあるという黄金郷を目指した。
ヒンズー教のカーストでいうところの不可触民のような人々、理不尽を打ち砕く、復讐を胸に秘めた逃亡者たちだったという事でしょうか。
後にガンジャ隊に加わった大穴の原住民イルミューイもまた、穢れを押し付けられ居場所を奪われた子。
子供を産めない体だったために村を追われた子。価値を奪われた子。
これらの人々の中心にいたのは隊長ワズキャン、副隊長格のベラフ、そして『お世話』担当のヴェロエルコ。
この三人が隊の中核「三賢」。
ヴェコの『お世話』と『温かい闇』
献身的に隊の雑用などをする描写が出てくるのみですが……
ヴェコに関してはこの後、LGBTQ的な描写もあり、ハッキリとは表現されていないものの、「お世話」の意味やイルミューイがヴェコに求めていたものには何かしら意味深な雰囲気があります。
で、あるからこそ、次のせりふは重要かもしれません。
だが闇の中で
ようやく見つけ
触れ合ったものは
やはり闇だった
生きる希望ではないかもしれないけれど、それは同じく心を共有しあう、同じ指向の「温かい闇」。
しかし、この闇も試練にさらされ…
④につづく