【映画の感想】『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 公開記念舞台挨拶中継』行ってきましたレポート②
「上弦集結、刀鍛冶の里編」第一話
続いて「上弦集結、刀鍛冶の里編」第一話。スペシャル版で一時間。
主題歌はMAN WITH A MISSION × miletの「絆ノ奇跡」。鬼滅の刃の主題歌といえば女性ボーカルというイメージがあるので、ちょっとだけ慣れが必要かも。
無惨の根城、異空間無限城に集う上弦の鬼たちはやっぱりキャラが立っていて迫力ありますね。
超キモい担当の半天狗。
キモかわいい担当の玉壺。
真正キモい担当の童磨。
上の三人とは対照的に、若さ、熱さ、怒り、ストイックなこだわり出しまくりの猗窩座。
これまた猗窩座とは対照的に、クール、諦観のストイックさで無双感出しまくりの黒死牟。
やっぱり上弦の鬼のインパクトはスゴい。
ただ、甘露寺ちゃんのインパクトも大。
この後の上弦の鬼たちとの戦いがどう描かれるのかも期待大。
無限城もCGを使いまくって、広大さ・不気味さはまさにラストダンジョンにふさわしい感じ。
先の話でしょうけど、最終決戦はどう描かれるのかもワクワクです。
舞台挨拶ライブビューイング
終了後、しばしの休憩をはさんで始まったのが出演声優さん達の舞台挨拶ライブビューイング。
登壇したのは花江夏樹さん、鬼頭明里さん、下野 紘さん、松岡禎丞さん。
中盤からは着ぐるみ三頭身キャラの炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助も出て来ました。
お話の内容は、ホントに作品全般をくまなくカバーして話題にしている感じ。
新オープニング映像での伏線とか、大スクリーンで観る映像の凄さとか。
下野 紘さんは特に上弦の鬼、童磨のハブられっぷりについて善逸との相通ずる部分があるとか、松岡禎丞さんは童磨役の宮野真守さんの演技の存在感や説得力について語られていたのは、なるほどなぁ…と思いました。
あと、松岡禎丞さんは即興で着ぐるみの伊之助に声をアテレコしたり、公開日を言い間違えて凹んだり、その存在感は大。鬼頭明里さんからは禰豆子愛、演じるキャラクターへの愛着を感じましたし、花江夏樹さんはいっつもコメントに「ありがとうございます」という感謝の言葉をはさんで、世界へ飛躍する「鬼滅の刃」への期待感、高揚感というものに溢れておりました。
このライブ感を共有出来たのは良かった。来ているお客さんには、炭治郎のコスをしている人も居たりして「鬼滅大好き」パワーは会場に溢れておりました。
作画面でのハイレベル。内容的にも、大正時代を舞台とする「大正ロマンホラー」とでも言うようなユニークな世界観、キャラクターそれぞれの掘り下げも大変丁寧に構築されている。
出てくるキャラは、鬼も人間もみんなクセがあるようで意外と素直ですよね。これは作者吾峠呼世晴さんの人柄が現れているのかなぁ、などと思ったりして。
それは何といっても、堕姫梅ちゃん・禰豆子両名の『お兄ちゃん!』という台詞であります。
「鬼滅の刃」の描く「愛」
超私見ですが、80年代アニメの美少女ブームから近年の「妹萌え」ブームへと至るまで、「妹」という存在はセクシャルというかプラトニックというか、常にビミョ~なニュアンスを帯びていたのに(セイラさんの「兄さん!」若松みゆきの「お兄ちゃん!」亜美ちゃんの「お義兄ちゃん!」ロザミア・バダムの「お兄ちゃん!」等々、「シスプリ」、「俺妹」、「恋風」、etc.etc.etc.………)、私は漫画やアニメではじめて健全な「お兄ちゃん!」という台詞を聴いたような気がします。
なんと言いますか…、これらが混然一体となっての「鬼滅の刃」ブームなのだと痛感しました。
「刀鍛冶の里編」の後には、いよいよ最後の決戦に向けての怒涛の展開が始まるのでしょうが、そこまでどのように描かれるのか、非常に楽しみであります。
劇場では無料パンフレット「上弦集結本」が配布されていました。
内容的にはこれまでのあらすじ、花江夏樹さんを中心としたキャストインタビュー、上弦の鬼たちの原画カット。無料のパンフとしては標準的内容。