もちろんイリノイ風トーストなどという料理があるわけでは無く…。映画『ブルース・ブラザーズ』が大好きな方はお分かりいただけるかも知れませんが、要はバターもジャムもつけない「ドライ」のトーストの事なのであります。
ケンイチのダイエット日記
ケンイチは現在、ダイエット中。
腹は減ったが朝食はどうしよう。
ふと思い出しました。
『ブルース・ブラザーズ』のエルウッドは大のトースト好き。
いつも「おパンのトースト」を「すっぴん」で食べていたのを。
『ブルース・ブラザーズ』
アメリカのNBCの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』の、同名の人気コーナーのキャストとバンドをベースに、ストーリーをつけて映画化したもの。スラップスティックコメディ、アクション、ミュージカルなどの要素が入り混じる。主演のベルーシとエイクロイドの、ブルースやR&B、ソウルミュージックなどの黒人音楽に対するオマージュという側面もある。日本での公開は1981年3月。
Wikipediaより
ケンイチはこの映画でアメリカのソウルミュージックやR&Bの素晴らしさを知ったのでした(初めて見たのはTV放送ゴールデン洋画劇場バブルガムブラザーズ吹き替え版)。
主演はジョン・べルーシ(ジェイク)、ダン・エイクロイド(エルウッド)。
脇を固めるのはソウルのジェームズ・ブラウンやアレサ・フランクリン、ブルースのジョン・リー・フッカー、R&Bのレイ・チャールズ…。殿堂入りしているような錚々たるアメリカのアーチストたちが登場。
日本のシンガーとは全く異質な、ねじ伏せるがごときパフォーマンスのパワーは圧倒的説得力なのであります。
そしてコメディとしても秀逸。
あのスターウォーズのレイア姫キャリー・フィッシャーがジェイクに向かってライフルやロケットランチャーをぶっ放し、レイ・チャールズが万引き少年に銃をぶっ放し、ジェイク逹を追う大量の警察パトカーが宙を舞う。
そのド派手コメディの中でも異彩を放っていたのは、エルウッドのジャムもバターも塗らずのトースト好き描写。
自宅で静かに一人でパンを焼く。一人で勝手に売り物のトースターにパンを突っ込む。食堂ソウルフード・カフェの女将役アレサ・フランクリンへの「白パンのトースト素っぴんで」というオーダーに対しての『何だこの不良白人どもは…⁉︎』という冷めた目つき。
…かつてのそんな幸せな映画体験を思い出し、それならパンは炭水化物でも糖分も脂分もゼロならカロリー的に良いのではないかと作ってみることにしました。
サクッ サクッ サクッ
結構美味しかったのでありました。
しかしながら、それは恐らくパンそのもののチカラに負うところ大。
使ったのは西友で売っている「北海道ミルクブレッド」。
生地に牛乳や生クリームを練り込んであるのであろうほんのりとした甘み。そのまま食べても美味しい。
そういうパンですから、トーストしてのこんがり風味、それに合わせて外はサクサク中もっちりの食感。それは美味いに決まっているだろう、という感はあるのでした。
恐らく普通の六枚切り¥100といった食パンなどでは相当味に物足りなさはありそう。すっぴんトースト向きなのは本格的な牛乳パンやレーズンブレッド、そういった味・風味の濃いパンが良いのでしょう。
…結局のところ、エルウッドは何を考えてすっぴんトーストをあんなに好んで食すのか。そのマニアックさの深淵には迫れなかったのでありました(別に迫れなくてもいいのですが)。
ただ、改めてわかったのはトーストの素朴さ、そこから来るトーストのおいしいさ。
すっぴんイリノイ風トーストは今後も合うパンをさがしつつ続けてみようかとケンイチ達は思うのでした。
DVD版『ブルース・ブラザーズ』について
今回紹介しているのはユニバーサルから発売されているDVD版。
製品サイズ : 30 x 10 x 20cm;:83.16g
Amazon.co.jp 登録情報より
EAN : 4988102050795
監督 : ジョン・ランディス
メディア形式 : DVD-Video
時間 : 2 時間 28 分
発売日 : 2012/4/13
出演 : ジョン・ベルーシ, ダン・エイクロイド, キャブ・キャロウェイ・ジェームズ・ブラウン, レイ・チャールズ
販売元 : ジェネオン・ユニバーサル
重要なのは、時間が148分というところ。
サブスクリプション版や、Blu-ray版は133分。カットされている部分がDVD版では収録されています。
追加されているのは、序盤の出所シーンの一部、監獄内でジェイクが呼び出されるシーンやエルウッドが職場のスプレー缶工場を退職するシーン等。
エルウッドが、やたら接着剤スプレーを駆使しているのはこれの伏線回収だったのかと初めて知りました。
まぁ、勿論というか何というか、このシーンがカットされているがために「ブルース・ブラザーズ」の理解が阻害されているというものでもありませんが…。
しかし、ファンとしては見逃せない、是非とも押さえておきたいアイテムであります。
約一時間のメイキング映像も入っているのですが、ただ、音声はオリジナル英語版日本語字幕のみ。
TV「ゴールデン洋画劇場」で放送された日本語吹き替え音声は、初放送時はせんだみつおさん、小野ヤスシさんが吹き替えを担当。このバージョンはDVD化されているようですが(「ブルース・ブラザーズ ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ」)、その次に吹き替えを担当したのはバブルガムブラザーズ(ブラザートムさん&ブラザーコーンさん)。再放送ではこちらの吹き替えバージョンが放映され続けていたそうですが、こちらは未だソフト化されず。
ソウル・フード・カフェのシーン、DVD版ではエルウッドがアレサ・フランクリンへのオーダーの台詞は『白パンのトースト、ドライで』となっていますが、「バブルガムブラザーズ吹き替え版」では確か『おパンのトースト、すっぴんで』と言っていたはず。
このふざけた感じ。
昔からのファンの方にはこちらがなじみ深かったりもするのではないでしょうか。
なんとかバブルガム版リリースされないものでしょうかねぇ…
引用画像は「DVD『ブルース・ブラザーズ』」より