ケンイチ探偵 感想倶楽部
  • HOME
  • 全ての投稿記事
2022年3月9日 0
アニメの感想, 感想記事, 折々のせりふ, 日々の感想

お前誰やねん!「ジオンの後継者ギムロ・ザビ」機動戦士ガンダム番組案内パンフより【折々のせりふ】

お前誰やねん!「ジオンの後継者ギムロ・ザビ」機動戦士ガンダム番組案内パンフより【折々のせりふ】
2022年3月9日 0
アニメの感想, 感想記事, 折々のせりふ, 日々の感想

アニメ、漫画等印象的なシーンのセリフ・ことばを紹介致します

折々のせりふ 3

『機動戦士ガンダム』より

ジオンの後継者ギムロ・ザビは地球連邦との開戦準備を積極的に開始した。そして一方的奇襲に依って4つのサイドを殲滅した。

機動戦士ガンダム、TV関係者向け新番組案内パンフレット内〝ストーリー〟より
機動戦士ガンダム、TV関係者向け新番組案内パンフレット

これは「機動戦士ガンダム Blu-rayメモリアルボックス」の購入者特典として、当時のパンフの復刻版が封入されていたもの。

放映前の企画段階で作成されたものらしいのですが、上に紹介させて頂いた『ギムロ・ザビ』なるギレンとアムロを足して二で割ったような存在しないキャラの名称が示す通り、現在のガンダムの設定から比較するとオドロキの描写が多々ありです。
アムロが日本人との混血とか、ミライさんの苗字が違ったり、一年戦争勃発の原因は地球連邦がガンダムを開発したためとか…。ストーリー案内は話の前後がバラバラ、内容はかなり支離滅裂です。

ただ、私が一番気になったのは「ストーリー」の上に掲載されている敵キャラ紹介。これまた、色設定がまだ決まっていなかったのかどうなのか良くわかりませんが、本来のガンダムの世界観とは相容れないカラフルさ…、というか一見ミスプリントかと見間違えそうな不自然さ。

特にスゴイと思うのはギレンが青色、デギンが緑色の肌をしているところ。
言うまでもなく、デギン・ザビもギレン・ザビも地球からの宇宙移民者ですから同じ地球人ですが…、当初の企画案では敵が異星人に設定されていたらしいので、その名残なのかも知れませんが。

考えてみればあの当時、70年代のロボットアニメといえば敵は宇宙人か人外のようなクリーチャー然としたキャラクターである場合がほとんど。宇宙戦艦ヤマトのガミラス人も、人の姿はしていてもみんな青色か緑色の肌だったし…そういえばスターシャは反対に白人女性みたいな姿だったっけなぁ…。
などと思い出に浸りつつ、デギンもギレンも敵のキャラクターなんだから、肌の色は緑か青じゃないの?と安易に色を付けられたとしても、まぁ無理からぬ事かとも思うのであります。

このパンフを見ていて、改めてガンダムがいかに常識を打ち破ったか、革新性を見る思いがしたのでございます。

ただ、ガンダムもまた歴史の必然の中で生まれた作品。
ガンダムの誕生した1970年代から80年代にかけては、アニメファンにとって非常にアツい時代だったのだろうなぁと思います。
『マジンガーZ』によってロボットアニメが誕生したのが1972年。『宇宙戦艦ヤマト』の放映が始まったのは1974年。『ヤマト』による初のアニメブームが起き、アニメ専門誌も次々創刊され始めたのが70年代後半。
〝ファン″の存在や自己主張がアニメを支える大きな原動力になり始めた時代。『ガンダム』の放映が始まったのは79年です。

ロボットアニメは『マジンガーシリーズ』『長浜ロマンロボシリーズ』などの名作はあったものの、それには飽き足らず、子供向けのエンターテイメントという既成概念を超えようとする流れ、「まだまだこんなものじゃないだろう」「もっともっと素晴らしいものは出来るはず!」…。そんなファンの大きな希望、願望のうねりがあったからこそ、『ガンダム』という傑作を成立せしめたのではないか。そこが『ガンダム』のもっとも素晴らしい点なのではないかと最近思います。

ギムロ・ザビ ザビ家 機動戦士ガンダム

前の記事映画『鹿の王 ユナと約束の旅』見ました 【アニメの雑感日記】次の記事 映画『アンネ・フランクと旅する日記』見ました日記【映画の雑感日記】

コメントを残す コメントをキャンセル

コメントを投稿するにはログインしてください。

最近の投稿

  • 破滅の海を仲間と共に。新たな希望へ、再生の道 映画『Flow』鑑賞記【映画レビュー】 2025年4月15日
  • 人類の電気的希望か 巨大ロボが見る夢は「日本の巨大ロボット群像展」観覧記【日々の感想】 2025年3月10日
  • 大事なのは〝あいつとおれ〟 藤子F短編作品「換身」【漫画本レビュー】 2024年11月25日
  • クイズ「葬送のフリーレン展」旅する魔法ラリー!に挑戦【日々の感想】 2024年10月9日
  • 明日のために「アチタ」が来る 藤子F短編作品「アチタが見える」【漫画本レビュー】 2024年9月27日
  • 撮って楽し 箱の中身は何でしょう「葬送のフリーレン展」を見て来ました【日々の感想】 2024年9月1日
  • 愛をとりもどせ! 葬送のフリーレン キャラ当てクイズ スペシャルトークショー 【日々感想】 2024年7月4日
  • 言わずもがな アイドルほど素敵な商売はない!映画『トラペジウム』見ました【映画の雑感日記】 2024年6月20日

カテゴリー

アーカイブ

タグ

21エモン GUNDAM FACTORY YOKOHAMA SF THE GUNDAM BASE YOKOHAMA Satellite この世界の片隅に ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10… オナベ ガンプラ ククルス・ドアンの島 サンシャインシティ サンシャインシティ噴水広場 スタジオジブリ スパイダーマン チンプイ トモエ学園 パペットアニメーション ピノッキオの冒険 プラモデル マーベル ミミック メイドインアビス メイドインアビス烈日の黄金郷 モンガー 人造人間キカイダー 動くガンダム 吾峠呼世晴 宇宙戦艦ヤマト 安彦良和 宮崎駿 小林宗作 新海誠 星を追う子ども 東日本大震災 機動戦士ガンダム 池袋 池袋サンシャインシティ 窓ぎわのトットちゃん 葬送のフリーレン 葬送のフリーレン展 ─冒険の終わりから始まる物語─ 藤子・F・不二雄 藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版> 藤子・F・不二雄大全集 藤子不二雄 鬼滅の刃 黒柳徹子
ケンイチ探偵 感想俱楽部
HOME | お問い合わせ | プライバシーポリシー

このサイトについて

世の中知らないことだらけ。
そんなケン一が、探偵となって世界の読み物、映画、出来事を調査・レビューする感想ブログであります。

キャラ紹介

サイト内検索

カテゴリー

最近の投稿

  • 破滅の海を仲間と共に。新たな希望へ、再生の道 映画『Flow』鑑賞記【映画レビュー】
  • 人類の電気的希望か 巨大ロボが見る夢は「日本の巨大ロボット群像展」観覧記【日々の感想】
  • 大事なのは〝あいつとおれ〟 藤子F短編作品「換身」【漫画本レビュー】
  • クイズ「葬送のフリーレン展」旅する魔法ラリー!に挑戦【日々の感想】
  • 明日のために「アチタ」が来る 藤子F短編作品「アチタが見える」【漫画本レビュー】

各お部屋メニュー

  • アニメの感想
  • プライバシーポリシー
  • 全ての投稿記事
  • 問い合わせフォーム
  • 折々のせりふ
  • 映画の感想
  • 漫画の感想
  • HOME
上にスクロール