
先日、池袋での映画鑑賞の帰り、東池袋中央公園の前を歩いていると…

コスプレイベントをやっていました。
「そういえばサンシャインシティって、時々コスプレイベントやってるんだったっけ…」などとアタマの中でダラダラと考えていたのですが…、
「そうだ…、そうだ」
その時、記憶の点と点が結び付き面となって脳内ビジョンにあの場面が映し出されたのであります。
そうだ…、『その着せ替え人形は恋をする』のコスプレイベントの場面はここだった。

いつもは静かな公園だけど。


しかもここは『乙女ロード』ではないですか。それすら忘れていました。
乙女ロードという場所が脚光を浴びたのは10年ぐらい前でしょうか。最近ではあまりその名を聞くことも無かったので私の頭の中では完全に失念していました。

行われていたのはコスイベント『acosta!』。会場は池袋サンシャインシティで、サンシャイン広場や東池袋中央公園などが屋外撮影エリアになっている。
皆思い思いのコスプレで撮影などを楽しむ光景は、まさにごじょー君の言っている通り「なんかいい」幸福な場でありました。

こういった事が出来るのも、ここが「アニメイト」「K-BOOKS」「らしんばん」などのアニメショップを擁する乙女ロードだからこそなのでしょうね。
昔は池袋本店だったアニメイトは、今はアニメイトアネックスビル ACOS池袋本店という名称になって、もう完全にコスプレに特化した店舗になっている。

乙女ロードと、そこから西に少し離れた中池袋公園そばにあるアニメイト池袋本店といったエリアが、今や池袋のコミック・アニメ文化発信の中心地となっていると感じました。



しかし考えてもみれば、かつての『苺ましまろ』のキャッチコピー「かわいいは正義」とはよく言ったもので…、

ごじょー君の「なんかいい」という感情の根っこにあるのは『かわいい』『かっこいい』『尊み』といった「めっかわ愛」の社会正義、それへの忠誠と連帯の体現なのではないでしょうか。

『カワイイ』というのは理性ではなく本能。
社会的同意は必要ないし、言わば共通善。哲学者プラトンが言うところの我々が天上世界に居た頃の記憶である『イデア』であります。
それへの忠誠を誓う人々が集い、連帯して称えあう場。
皆が自分の意志で決めたキャラ愛を確かめあう場。
自己表現による自己実現の場。
まさに表現の自由。愛が社会正義にまで昇華されている真の自由………と、言えるかも(?)。
ヨーロッパの戦争や、パンデミック、果ては元首相の遭難など、自由とか民主主義とか平和とか、なんだか理想が通じにくくなっている昨今。
本当の自由を獲得するのは今まで通りのやり方ではいよいよ通用しなくなっているやも知れませんが、こういう草の根の自由を大切に守り抜く事は大事なんだろうなあ…と、思う暑い夏の日でありました。



