(2/2舞台挨拶中継)ワールドツアー上映「絆の奇跡、そして柱稽古へ」見ました【映画の雑感日記】(①②まとめ、ギャラリー追加版)

今回のワールドツアー上映「絆の軌跡、そして柱稽古へ」では、刀鍛冶の里を舞台に、炭次郎と上弦の肆・半天狗との激闘の決着と禰豆子の太陽克服を描いた《刀鍛冶の里編》第十一話の劇場初上映に加え、来たる鬼舞辻無惨との決戦に向けた柱稽古の開幕を描いた《柱稽古編》の第一話を初公開。
公式ホームページより
もくじ
世界の鬼滅の刃ファンが集い、新シリーズ放映を祝う寿ぎ(ことほぎ)イベント〝ワールドツアー上映〟。
前回も舞台挨拶上映を見に行ったので今回もと、初日2月2日の舞台挨拶上映を見に日比谷のTOHOシネマズに行ってきました。


おはなしの感想
前作のワールドツアー上映『上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は、ホントにテレビ版をつなげただけの編集で複数回同じオープニングとエンディングが続いていましたけど、今回はシームレスで「刀鍛冶の里編」と「柱稽古編」がつながってました。そのため、本当に一本の映画のようになっていて見やすい。
内容的には、原作にはないストーリーの追加アレンジ等、今後の展開にかけての仕掛けなのでしょうか、色々と伏線のようなものを感じました。
不死川実弥(しなずがわさねみ)と伊黒小芭内(いぐろおばない)、柱の二人が鬼の討伐のためにアジトである古城に踏み込むシーンとか、ここで鬼を追い詰めるうちに一瞬、ラストダンジョンである無限城に不死川と伊黒が入り込むという演出とか、そのほかにも細々とした追加シーンやエピソードの順序が変わっている等、原作からのアレンジは結構ありました。
前回のワールドツアー上映は〝上弦集結〟が見どころでしたけど、今回は〝柱合会議〟、そして柱総出の〝柱稽古〟。
それぞれの柱たちの人となりがじっくり描かれるのか、それとも最終決戦に向けて怒涛の展開となるか。
今回無限城がちょっとだけ現れ、それと、原作では本来もう少し後に出て来るシーンである、鬼の珠世さんが無惨打倒のための協力を産屋敷に要請される描写が前倒しする形で出て来る。という事から考えると、多分、原作でいうと16巻の後半、珠世さんが◯◯と◯◯◯◯る所ぐらいまでは描かれるのかな~などとも思うのですが、どうなるんでしょうか、アニメでの展開が楽しみです。
きょくの感想
「刀鍛冶の里編」と「柱稽古編」はシームレスでつながっているので、エンディングでは「柱稽古編」の新オープニング曲である『夢幻』(MY FIRST STORY × HYDE)が流れた後、今度は『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』全体のスペシャルエンディング曲である「勝利の鳴動 ~絆ノ奇跡 & 竈門禰豆子のうたREMIX~」(MAN WITH A MISSION×milet×椎名豪)が流れるという、若干変則的なエンディングになっている。
でも、どっちも良い曲でした。
『夢幻』はL’Arc-en-CielのHYDEさんが参加しているだけあって、完全にビジュアル系といった感じの曲。「竈門炭治郎 立志編」のLiSAさん、「遊郭編」のAimerさんと、圧倒的な女性ボーカリストさんの迫力で押してくるような主題歌だったのが、「刀鍛冶の里編」のMAN WITH A MISSION & milet『絆ノ奇跡』でちょっとオルタナっぽい雰囲気に変わって、今度はビジュアル系。女性ボーカルの起用がなくなり当初の方向性とは違う楽曲で、このへんの推移も興味深いです。
「勝利の鳴動 ~絆ノ奇跡 & 竈門禰豆子のうたREMIX~」は、『絆ノ奇跡』のあとにオーケストラアレンジの『竈門禰豆子のうた』が入っている曲。すごく壮大な感じで、「刀鍛冶の里編」最大のヤマ場である禰豆子の太陽光克服、『ヨカッ、タネェ』の感動がよみがえるエンディング曲でした。
ぶたいあいさつ、きぐるみの感想
本編上映終了後、いよいよ出演声優さんたちの舞台挨拶が始まりました。
私が見たのは初日2月2日の舞台挨拶上映だったので、挨拶に登壇したのは花江夏樹さん(竈門 炭治郎)、鬼頭明里さん(竈門 禰豆子)、下野紘さん(我妻 善逸)、松岡禎丞さん(嘴平 伊之助)、岡本信彦さん(不死川 玄弥)の五人。

話題になったのは「刀鍛冶の里編」でのクライマックスである禰豆子の太陽克服のシーン。
禰豆子が太陽の下でも生きていられるようになったのはシリーズ終盤へ展開が変わり始める象徴的な場面でもあるので、やっぱり注目度大。鬼頭明里さんも『よかったね~』と素直な感想を述べていましたし花江夏樹さんも、あの静謐な朝日のシーンの美しさ、感動、凄さというものを述べていました。今回舞台挨拶初登場の不死川玄弥役の岡本信彦さんも、あのシーンで「良かったな…」と台詞をかぶせて場面を締めたのはこの俺だ!と自己主張されていました。
不死川玄弥というキャラは、複雑な事情を抱えている設定でもあるのでその役柄を演じる大変さというものを、岡本さんは「命を削りながら」心を燃やしながら演技したとコメント。
ワタクシ、声優さんはあまり詳しくはないので岡本信彦さんの事も良く知らなかったのですが、よく調べてみたら独立して自分で声優事務所を経営したりしてるスゴイ人だったのですね…。なんとなくですが、必死で成り上がろうとしている玄弥のイメージと重ね合わせて見てしまって、今頑張って売り出し中の若手さんなのかな~などという先入観で見てしまっていました。不明を恥じますm(_ _)m。
次に話題になったのは、やっぱり「柱稽古編」での目玉である『蛇柱』伊黒小芭内、『風柱』不死川実弥の登場、その戦闘シーンの迫力、作画の凄さ、それをスクリーンの大画面、大音響で見ることができる感動、それを下野紘さんが語り、もう一つの目玉である柱合会議、柱達が勢ぞろいしての存在感・個性の凄さ、クライマックスへの序章、ワクワク感、というかこれからの展開の何とも言えない不気味な高揚感ともいうようなものを「やっと来た地獄の一丁目」と松岡さんがコメントしていました。
そして、炭治郎・善逸・伊之助の三人が揃うのも久々だということで、花江さん下野さん松岡さんそろって「久しぶりだね~」と言っていたのはなんだかほのぼの。
善逸が本編に登場するのも久々だったので、下野さんは演技に気合が入りすぎ音響監督さんから『あまりにも気持ち悪すぎるんで少し抑えてください』と言われたのだとか。

ここのシーン、あまりにも下野さんがハイテンションで喋りまくったために何言ってるのか良く分からなかったのだとか(そのため監督から注意)。
やっぱり、善逸・伊之助の二人はキャラが立ちまくっているので、下野さん松岡さんお二人とも伊之助、善逸の雄叫びで場を盛り上げていました。

花江夏樹さんは主演として、結構オフィシャルっぽいコメントで場をまとめる感じ。煉獄さんの台詞を引用して、「心を燃やして」出演者一同アフレコに臨み、その思いが皆と世界に繋がり『鬼滅の刃』という作品がもっともっと盛り上がっていく事を願っていると、出演者としてのワクワク感を述べられていたのが印象的でした。
全体として、花江さんが仕切るのを下野さんがチャチャを入れて盛り上げるという感じで…、みんななかよしでありつつ、花江さんが前に出るとまわりが文句を言うという、五人の微妙な力関係もそこはかとなく感じ取れる、まぁ、個性のぶつかり合いが楽しかったのであります。
それと、前回は単なる場の華的な存在だった着ぐるみの鬼滅キャラたちが、今回は『ミニ隊士』としてグリーティングなどの活動を行うのだとか。

ワールドツアー上映記念!グリーティング付き上映会『じゃぱんつあー』全国各地で開催決定!
▼日程、開催する都道府県はこちら!
2月10日:福岡
2月17日:広島
2月24日:兵庫
3月16日:大阪
3月23日:愛知
3月30日:静岡
4月6日:神奈川
4月13日:宮城
4月20日:北海道
4月27日:東京※大阪会場以降の詳細な劇場、開催時間、参加方法、登壇キャラクターについては追ってお知らせします
公式ホームページより
舞台挨拶に登場したミニ隊士たちはかなり自由に振舞ってました。玄弥や伊之助が、かなりキャラ設定どおりの性格なのが面白かった。グリーティング付き上映会はお子様が喜びそう。
着ぐるみキャラといえば、地方自治体にはメジャーなゆるキャラはいっぱい居ますし、プロ野球の〝つば九郎〟〝ドアラ〟とかも有名だし、群雄割拠、競走熾烈、いろいろライバルがいますね。
私が好きなのはスマホゲームの「Fate/Grand Order」女主人公の着ぐるみキャラや、
マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の〝邪神ちゃんインパクト〟の大ファンなのですが、こういうライバル(?)を相手にミニ隊士はどこまで活躍するのか注目であります。

ギャラリー 劇中気になったシーン

ここの炭治郎のカオ、アニメ版はよりクリンナップされた〝原理の外側〟フェイスになってました。

伊之助登場シーンの派手っぷりは舞台挨拶でも話題になってました(アニメ版はもうちょっと演出がしつこい)。


今回のワールドツアー上映の劇中にはまだ出て来ないシーンですが、ここまで屈託なく、というかハイテンションで人を罵倒出来る伊之助大好き。アニメ版ではどうなるのか期待。

アニメ版だと、『いたいっ!』がモロに無一郎の〝素〟が出ているように聞こえて面白かった。それまで無感動キャラだった無一郎が記憶と共に感情や自分を取り戻したようにも見える、ある意味心温まる暴力シーン。私の印象に深く残っているのであります。



日比谷といえばゴジラですね…。何故かゴジラのアトラクションが。ああ、今年はゴジラ誕生70周年なのですね。

引用画像は 吾峠呼世晴著 ジャンプコミックス刊『鬼滅の刃』より