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作者の西村ツチカさんはどういう作風の漫画家さんなのかと思い、他の作品もいくつか読んでみたのですが、過去作と比べると、この「北極百貨店のコンシェルジュさん」はそれまでの作品とは別モノといっても良いぐらい、すごくとっつきやすく親しみやすい娯楽作品なのだな、というのがわかりました。でも、テーマは深く…。

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全編にわたり主人公マリアの受ける恐怖、崩壊へと向かう心理が延々と、悪夢の如き描写で描かれ、部屋の壁一面をドローイングでアニメーションにしたり様々に変化していくキャラクター達だったり…。そこにはチリの歴史というものが密接に結びついている、大変興味深い映画でした。テーマ理解の参考になる映像作品も紹介いたします。

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見て驚いたというか、「あるぇ~?」と思ったのは、ヒジョーに物語全体のトーンが暗く、しかもそれが解消されないというテーマ。
「あの花」以来のモチーフがここまで来たのかという感もありますが…、ただ、テーマは深かった。

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映像は素晴らしい、ストーリーも感動的。設定的なツメの甘さは感じるのですが…、でも、トータルではいい映画なのか?エンバーとウェイドの二人の熱ぅいラブストーリー…、である一方で、エンバーの立志伝を描く青春物語のようでもあり、物語の焦点は明確なようで不明瞭のような…。

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オランダ発のパペットアニメーション映画「愛しのクノール」舞台挨拶上映見て来ました。日本ではあまりないジャンルの映画、かつ舞台挨拶上映があるというので品川へ…。映画も良かったのですが、それ以上に舞台挨拶に上がった泉谷しげるさん(スパウトじいちゃん役)が凄かったので、その発言も紹介させて頂きたいと思います。

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なんだか前作以上にマイルスやグウェンの家族関係や、抱えている悩みの描写が丁寧で展開がゆっくりだな~…、でも、後半になってかつての仲間も揃い、舞台は整って盛り上がってきた!かなりマイルスは追い詰められてたけど、ここで一挙に大逆転のクライマックスとなれば、これは素晴らしいシナリオ、大名作となりそう!と思って見ていたら…

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印象としては、メッセージ性が強く、取っ付きづらい作品だな~とも思いました。描写は説明不足で眞人くんの心情の変化や成長という面も分かりづらい。展開や舞台の世界観はシュールで宮崎駿的世界観をテーマにした「鏡の国のアリス」のよう。…とはいえ、その短所を補ってあまりある宮崎監督の熱い思いは伝わってきました。そこがよかった。

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過去の歴史を改変する、タイムパラドックス系の作品と言えるかと思いますが、「じじぬき」に似た『人生をやりなおせたら』という系統の作品でもある。でも、内容は寓話的でブラック。星新一さんのショートショートに近い雰囲気もあり…、様々な要素が詰まった作品だと思います。他に、よく似た作品である「ドラえもんだらけ」も紹介。

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22年年末、「外から」コミケを見学したケンイチは、そこから付近を散策、「外から」パレットタウンやダイバーシティを見物したのでした。ギャラリーとして、ユニコーンガンダム立像の写真もいくつか紹介いたします。

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SFマガジン1971年掲載作品。この「ヒョンヒョロ」は価値観の転倒・ラストのどんでん返し・セカイ系といった純粋SF要素がありつつも、F作品らしいナンセンスさもストーリーに加わり、フィクションとしての完成度はさらにアップしているのではないでしょうか。

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