オランダ発のパペットアニメーション映画「愛しのクノール」舞台挨拶上映見て来ました。【映画の雑感日記】

目次
オランダで制作されたパペットアニメーションが日本で公開になる…。
監督は、TVシリーズや映画の短編作で数々の受賞歴をもつマッシャ・ハルバースタッド氏。制作はプロデューサーのマルリーン・スロット氏とハルバースタッド監督が共同で立ち上げたアニメーションスタジオHoly Motion。
日本では、人気になった『PUI PUI モルカー』といったテレビシリーズがありましたが、児童文学を原作としたストップモーションアニメの映画作品、となると日本ではなかなかお目にかかれないジャンル。どんなもんなのだろうと興味をそそられていたところに、さらに品川の映画館T・ジョイで日本語吹替え版出演者による舞台挨拶上映があるというではありませんか。ちょうど自分の日程も空いている。これは見に行かねばと、品川に行ったのですが…。
「家族の愛とウ〇〇の量200%増量」
「ウ〇〇の量200%増量」という宣伝文句が引っかかっていたのですが、宣伝通りでした。
このクノール、フンしまくります。

2013年に公開されたアクション映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』か、AVGNことアメリカのクソゲーオタク、ジェームズ・ロルフ氏の一部のゲームレビュー動画並みにウ〇〇が出ます。もしくは、とりいかずよし先生のマンガ「トイレット博士」か…、昭和ギャグマンガテイストというのか常識に挑むアナーキーテイストといえばいいのか、それをフェルトで作られたやわらかなパペットのアニメでやるのか?と、やや毒気に当てられてしまいました。お話のスジそのものは児童向け作品らしい、美しいお話なのですが。

ずっと動物を飼いたかった女の子バグスの下にやって来た、おじいちゃんのスパウトがプレゼントしてくれた子豚のクノール。クノールとバグスのあいだに育まれる愛情、友情。それを見守るおじいちゃん。

という、外見には良いお話の要素が揃っているにもかかわらず、実際に見ていると印象がちょっと違う。後半になると、この「良い話要素」が全てちゃぶ台をひっくり返すがごとく崩壊して、すさまじいカタルシスを迎える。
その中心にいる、おじいちゃんのスパウトもまたスゴイ。善とか悪の観念が喪失してしまっているかのようなキャラ。

とにかく自分の欲望とか利益のためなら何でもやる。世間一般の倫理観や常識とか、孫娘の気持ちは一切関係なく、そこには悪意も善意も存在しない。ただやりたいことをやっているだけ。
だから、一見憎めないキャラのようには見えるのですが…、でも、本気でこんなじいちゃんは親戚にいてほしくはない。こういうアニメキャラもあまり見たことがない。
なんとも変わったアニメだなと感じた次第です。
「不気味で奇妙な大人たち」との闘い
そもそも原作は一体どんな話なのかと思いましたが、どうも日本語版は出版されていないようで私は読んではおりません。
オランダの児童文学で、ヨーロッパではベストセラーの小説なのだとか…。

パンフレットによれば、監督のマッシャ・ハルバースタッド氏はイギリスの作家であり脚本家のロアルド・ダールの大ファンで、その作風をこの原作に重ね合わせて見ていた、のだとか。
『ダールの子ども向け作品には、信頼できない、不気味で奇妙な大人たちの手によって“普通の”子どもたちが支配され、その後苦闘しなければならないというテーマが貫かれています。私はそのテーマから非常に面白く、刺激的で感動的なドラマが生み出されることを学びました。』
パンフレットより
なるほど、大人の世界や世間の常識への反逆、もしくは違和感の表現等は児童文学の永遠のテーマ。過去にアニメ化された「ぼくらの七日間戦争」とか「思い出のマーニー」とかもそうでしたし…。
監督の持つ傾向性と原作小説のテーマがうまく親和して、この映画が誕生したという事のようです。
そのテーマの象徴としての下ネタ、スパウトおじいちゃんのある種のグロテスクさというのは、なんとなく分かる気もします。
とはいえ…、テーマの表現として洗練されているのだか、されて無いのだか良くわからないところもありますが、そういう取っ掛かりの多さもこの映画の面白さなのでしょうね、やっぱり。

剛気なプロモーション、でありんす
この映画どういう訳か日本語版の吹替えの俳優さんや、プロモーションは非常に剛気というか豪華で、私は初めて知る方が多かったのですが、主人公のバグス役にガールズバンドSILENT SIRENの“すぅ”さん、バグスのお母さん役にSILENT SIRENの“ゆかるん”さん、スパウトおじいちゃん役にミュージシャンの泉谷しげるさん、バグスのお父さん役にはタレントのユージさん、SILENT SIRENの“あいにゃん”さんは宣伝用のイラストなどを描き、さらに応援団長にはグラビアアイドルの清水あいりさんが担当している。
なんだかやたら豪華な陣容なのですが、その中でもひときわ個性を発揮しているのは泉谷しげるさん。挿入歌の作詞もしていらっしゃいますし、この作品の内容に占める存在感、ウェイトは大変大きいと思いました。
それを痛感したのが、T・ジョイ PRINCE 品川にて行われた日本語版出演者による「愛しのクノール」舞台挨拶(上映後、泉谷しげるさん、SILENT SIRENさん、ユージさん、清水あいりさんが登壇)なのであります。
出演者のみなさんがいろいろ語られた収録の苦労話などのコメントの中でも、泉谷しげるさんの語る内容は飛びぬけて凄まじかった。
やはりこの方の人を引き付けるパワーとか、おそらくはプロモーションとしての計算ずくであろう発言とか、狂気の部分と冷静な部分を垣間見たようで圧倒されました。
是非とも、泉谷しげるさんが語った「愛しのクノール」の感想の一部をみなさまに紹介させていただきたいと思います。この作品の魅力がお分かりいただけるのではないでしょうか。
2023年7月8日 T・ジョイ PRINCE 品川にて 映画「愛しのクノール」舞台挨拶上映
泉谷しげるさん語録
『(声優に挑戦して)いやぁ、大変面倒臭かったですね。』(要旨)
泉谷しげる 映画「愛しのクノール」舞台挨拶より
『「何なのだろう?この映画は」と思いながらやっていました。糞をするシーンばかりですものね。』(要旨)
映画「愛しのクノール」舞台挨拶より 泉谷しげる
『昭和の初期を思わせるような古き良き雰囲気を漂わせるパペットアニメーションで、かわいくない豚も出てくるし、糞ばかりしているし、この映画を見るのは本当に選ばれし人のみ、そういう作品なのではないか?と思いましたね。』(要旨)
泉谷しげる 映画「愛しのクノール」舞台挨拶より
『今どきさぁ、お前、ウ○○の映画なんてないぞ、お前!』
映画「愛しのクノール」舞台挨拶より 泉谷しげる
『パペットの技術は素晴らしいですし、感情移入の演出も非常に上手ですね。ただ、糞のシーンが多いのはお子さんを連れてくるお母さま方に敬遠されてしまうのではないか、という事が心配です。やっぱり多くの方に見て欲しいですし、それにはお母さまの納得が必要だと思いますから…。』(要旨)
泉谷しげる 映画「愛しのクノール」舞台挨拶より
(観客席に居た、小さいお子さんとお母さんの親子に対して)
映画「愛しのクノール」舞台挨拶より 泉谷しげる
『(この映画を見て)子ども喜んでんの⁉ お前おかしいよ、お前!』
(お父さん役のユージさんが、この作品内容で印象に残ったのは、やはりウ○○が出まくる事とコメントしたのに対し)
泉谷しげる 映画「愛しのクノール」舞台挨拶より
『それしか(印象に)残んねえよなぁ。あのオチの酷さ!』
そうなんです。
オチは下ネタ全開の作品として、「そこまでやるのか」と言いたくなる着地をします。
やはり、とびちるウ〇〇は叛逆の証。ゆるがせには出来ず、カットは出来ない要素なのかなぁとも思います。
……ともかく、紹介させていただいた発言はほんの一部ですが泉谷しげるさんがおっしゃっていた通り、色々とツッコミたくなる取っ掛かりの多い、令和の世では珍しい、非常に楽しい映画なのです。
おわかりいただけるでしょうか。
パペットのアニメーション映像は間違いなく素晴らしいですし、かわいい下ネタ全開という意味ではちいさいお子様向けの映画かも。
小さい存在である子供にしても子豚にしても、それらが持つ喜びに溢れる映画なのです。
本当です!
引用画像は YouTube『映画配給会社「リスキット/Riskit」公式チャンネル』にて『映画『愛しのクノール』 日本語字幕版(オランダ語音声)予告』『映画『愛しのクノール』 日本語吹替え版予告』、ならびに公式ホームページ、映画『愛しのクノール』パンフレットより
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